沈黙の臓器といわれる肝臓はなにかしらの症状をだすまで発見されないこともあります。肝臓はいくつかの葉に分かれており腫瘍のできる場所によっては摘出困難なこともあります。
肝臓腫瘍とは
肝臓腫瘍は中高齢の犬猫にみられ、多くの症例で症状がなく健康診断などで偶発的に発見されます。元気・食欲低下などの症状を示す時には病態が進行していることが多く腫瘍自体も巨大化しています。また破裂すると腹腔内出血により急性の虚脱を引き起こし緊急手術が必要になることもあります。
肝臓腫瘍の診断
肝臓腫瘍の診断は血液検査・レントゲン検査・超音波検査・CT検査を用いて総合的に判断します。
肝臓腫瘍の治療
肝臓腫瘍の治療の第一選択は外科手術になります。腫瘍が大きくなるほど治療が困難となり、また破裂して腹腔内出血を引き起こすこともあるため早期の治療がすすめられます。
当院ではCT検査により腫瘍の全体像の把握、大血管への圧迫・浸潤の確認をしてから手術に臨むようにしています。
肝臓腫瘍のCT所見 | 肝臓腫瘍の外観 |